研究課題
基盤研究(C)
重症虚血肢に対する体外増幅自己赤芽球移植(EVEETA)による血管新生治療の第I/II相臨床試験を開始しその急性期効果および中長期予後について検討した。局所麻酔下に採取した少量の骨髄細胞を2段階培養法にて未熟赤芽球を体外増幅・培養し虚血下肢に筋肉内投与した。全13症例に対し施行し、すみやかな下肢痛の軽減、難治性皮膚潰瘍の縮小、局所組織酸素分圧や皮膚灌流圧の上昇といった非常に良好な結果を得ることができた。本法は局所麻酔下で採取骨髄も平均71.2 ± 20.1 mLと少量ですみ、赤芽球細胞の増幅効率も平均64.5 ± 41.3倍と安定していた。いずれの症例においても明らかな有害事象は認めなかった。
医歯学系