ホルター心電図を用いて、心房細動患者の新たなQT 間隔変動の評価法を確立した。また、発作性心房細動例ではQT間隔は心房細動により短縮、洞調律復帰後に延長し薬剤性QT 延長によるtorsadedes pointes (TdP)に関与することを明らかにした。さらにTdPを発症した薬剤性QT延長症候群の心房細動患者にKCNE1遺伝子の単一塩基多型(SNP) G38Sが認められ、ホルター心電図とG38 SNPを発現させたsingle cellの電気生理学的検討によりG38 SNPは遺伝性QT延長症候群(LQT2)と同様のQT延長をきたすことが示された。
|