研究課題/領域番号 |
24591044
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西垣 和彦 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60198447)
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キーワード | 造影剤腎症 / K-ATPチャネルオープナー / 冠動脈形成術 / 腎虚血傷害 / 動脈硬化ウサギモデル / 腎保護作用 |
研究概要 |
本年度は、Nicorandilの腎保護作用の解明のため、日本白色家兎を用いたCKD-CVDウサギ新モデルの作成に着手した。 まず、月齢3ヵ月の雄日本白色家兎に、5日間連続で5mL/Kgあるいは10mL/Kgの造影剤(イオパミロン370)を静注した。しかしながら、造影剤による急性腎機能障害の程度は軽微であり、また安定した腎機能障害モデルとはならなかった。 この原因として、腎機能障害を容易に引き起こすための腎毛細血管障害が必要と考え、コレステロール負荷ウサギ動脈硬化モデルを用いたモデルの作成着手するように計画を変更している。 月齢3ヵ月の日本白色家兎に硬化食(高α化デンプン、高塩分、低たんぱく食)100g/日+持続的作動性物質負荷ノルエピネフリンカクテル(3mg/日)筋注負荷を行い、実験的動脈硬化モデルを作成した。その後、5日間連続で5mL/Kgあるいは10mL/Kgの造影剤(イオパミロン370)を静注するようにした。現在、その症例数を増加させている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
冠動脈形成術(PCI)に対するNIcorandilの腎保護作用の解明において、PCIに対するNicorandilの腎虚血耐性・腎保護作用の解明は十分に目的を達成し、現在論文の再確認を行っており、近々に提出する予定である。 一方、CKD-CVDウサギモデルによるNicorandilの腎保護作用の解明に関して、実験的動脈硬化モデルを作成し、造影剤腎症症例数を増加させている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、CKD-CVDウサギモデルによる、Nicorandilの虚血耐性・腎保護作用の解明を行う。 1)CKD-CVDウサギモデルを安定して作成する。 2)対照群(C群、n=10)とNicorandil群(N群、n=10)を作成し、血液および尿サンプリングを行う。 3)両群を比較検討し、CKD-CVDに対するNicorandilの虚血耐性・腎保護作用有用性を検討する。
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