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2013 年度 実施状況報告書

大動脈狭窄症の発症と進展におけるミッドカインの役割

研究課題

研究課題/領域番号 24591045
研究機関浜松医科大学

研究代表者

林 秀晴  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50135258)

研究分担者 佐藤 洋  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30293632)
早乙女 雅夫  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70509512)
加藤 秀樹  浜松医科大学, 医学部, 助教 (80314029)
キーワード大動脈狭窄症 / ミッドカイン
研究概要

前年度までの研究で、大動脈弁狭窄症の手術検体から組織標本を作製し、HE染色、midkine免疫染色により、弁間質細胞(valve interstitial cell: VIC)内にmidkineが存在することを確認した。
本年度はコントロールとして剖検症例の大動脈弁を用い組織標本を作製し、Hえ染色およびmidkineの免疫染色を施行したところ、剖検症例でもmidkineに染色される症例が多く確認された。このため大動脈弁狭窄症との関連について更なる検討が必要と考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記のように、大動脈弁疾患を有さない剖検例でもmidkineが検出された。剖検例の多くは癌や肺炎などの重傷感染症症例であり、midkineは種々の悪性腫瘍や感染症で発言が著しく更新することがしられている。そのため弁膜症以外の病態が関与している可能性が考えられた。
また、midkineはヘパリン投与時には血液細胞に発現することが明らかとなり、大動脈弁の手術時には大量のヘパリンを投与することから、特に弁検体の表層部では血球由来のmidkineのcontaminationが疑われた。
上記の問題を解決するため、手術検体においてmidkineのmRNAレベルでの発現について検討することとした。

今後の研究の推進方策

手術検体からmRNAを抽出する際に、弁組織内の弁間質細胞(valve interstitial cell: VIC)密度が少ないため、種々のmRNA抽出法を検討し、弁組織からのVIC由来のmRNA採取の効率化の種々の方法で検討中である。
また、 VICの培養細胞を用いてin vitroの実験系でVICをカルシウム活性化溶液を用いて培養し、midkineの添加によりVICから繊維芽細胞や骨芽細胞への転換が促進されるかについて検討する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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