研究課題
1.患者での研究実施:2014年12月30日時点で登録期間終了。計17名の同意を得て介入開始、6名が脱落及び中止(脱落3名、副作用にて中止勧告1名、転居にて1名追跡不能、1名認知症増悪入院のため継続不能、:脱落率35%)。計11名が12週間の治療プロトコール完了にて介入後評価まで完遂。有害事象は上述の口内炎の増悪1名、脱落例の2名は1日3回以上のトレーニング維持困難、1名はプロトコール通りの受診不能が脱落理由であった。被験者数は当初の目標数の半数を得られなかった。2.短期効果判定:現在、最終段階としてのデータの固定と集計、解析を行っている。a)解剖学的要素:MRIでの気道周囲組織の水分含有量評価:現在解析中b)SAS改善効果:PSG検査でのAHIや酸素化の評価:詳細解析中であるが暫定結果では、治療介入前後で、無呼吸指数、無呼吸亭呼吸指数の軽減、酸素飽和度低下指数(3%ODI)、いびき指数の減少といずれも改善もしくは疾患の軽症化を窺わせる結果を得ている。c)QOL、心血管予後規定因子: 血管内皮機能、心機能、症状やうつ指標、採血値等の評価:Epworth眠気指標スコアは軽減、Becksうつ指標スコアも軽減している。血管内皮機能指標であるFMDは4.8±3.3→5.8±2.5へ改善、左室収縮能 LVEF(左室駆出率分画)68.0±5.6→74.2±8.1%へ増加、他採血指標もBNP値の軽減に加えγGTP、空腹時血糖、LDL chol値の低下とHDL chol値の上昇を確認している。~学内施設ですら十分な被験者が得られなかったため(当施設の受診者が適応外の重症患者が大多数であったため)、目標としていた海外施設での研究まで至らなかった。それ以外の点に関しては、交付申請書に記載した「研究の目的」を果たすべく「研究実施計画」に挙げた初年から3年度目の年度計画を概ね達成した。
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Internal Medicine
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Nursing & Health Sciences
10.1111/nhs.12206
Sleep and Biological Rhythms
10.1111/sbr.12122