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2012 年度 実施状況報告書

冠動脈プラーク内マクロファージ数がプラーク破裂に及ぼす影響についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 24591068
研究種目

基盤研究(C)

研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

田中 篤  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50458072)

研究分担者 西口 毅  和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (40549771)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際情報交換
研究概要

新規の急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)患者で、PCIにて再灌流療法を行う症例を対象とした。急性冠症候群の責任病変をOCTで観察しPlaque Ruptureの有無で2群に分けた。当該2施設(和歌山県立医科大学および社会保険紀南病院)にて、2012年4月から2013年3月の間における登録症例は35例であった。OCTで病変部を観察する前(ステント留置前)に血栓吸引カテーテルにて冠動脈血を採取し、ステント留置後再度OCTで病変観察および冠動脈血の採取を行った。検体は今後の一括解析のために血漿を凍結保存した。またステント留置後の冠動脈血については血漿のみでなく血球(プラークデブリスが含まれていると考えられるため)も凍結保存している。また来院時に一般採血および、心エコーによる心機能評価を行った。OCTの解析項目である病変形態やTCFA(Thin Cap fibroatheroma)の有無、血管径、病変長などはすでに解析を終了した。採取した検体における各種項目の評価は今年度に目標数まで登録ができた時点で一括して行い、OCTで見た責任病変の形態とMPOやMMP9といった分子の関連を検討する予定である。またすべてのデータは本研究用に購入したパソコン(オフライン)に保存しており第3者からはアクセスできないように管理している。また2012年11月に開催されたAHA scientific sessionに参加し、本研究分野に関わる最新の知見について意見交換を行うとともに、Harvard Medical SchoolのTearney教授と意見交換を行った。
登録は毎月コンスタントに3例程度行っており、今後も適宜追加していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度はほぼ予定通りの登録数である。今後検体を一括して測定し、患者背景やOCT画像などを包括的に解析する予定である。

今後の研究の推進方策

社会保険紀南病院にて本研究に協力していた西口毅医師が2012年10月より和歌山県立医科大学に赴任し、新たに本研究の研究分担者となったため、社会保険紀南病院での登録は新たに樽谷玲医師に協力を依頼している。今後検体を一括して測定し、患者背景やOCT画像などを包括的に解析する。結果は適宜国内外の学会で発表し、並行して英語論文の作成を行い学術誌への投稿を行う。

次年度の研究費の使用計画

引き続き症例の登録を行う。予定人数に到達した時点で結果の解析や検討を行う。研究結果はより多くの臨床医家を啓蒙するため、国内外の内科系、循環器系学会で発表を行い、学術誌への投稿を行う。

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公開日: 2014-07-24  

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