研究課題
全身性炎症反応症候群(Systemic Inflammatory response syndrome :SIRS)による細胞障害、臓器不全は、内因性のダメージ関連分子パターン(Damage associated molecule patterns :DAMPs)の一つである細胞外ヒストンが大きく関与しています。内皮細胞に対するヒストンによる傷害は血中に存在する生理的阻害物質であるアルブミンやプロテインC, PTX3によって相当程度阻害されますがヒストン濃度が高くなると、生理的阻害物質では不十分です。マウスの実験では腹腔内にリコンビナントPTX3を注入することで虫垂炎モデル、LPS注入モデルでいずれも生存期間の延長を確認できました。一方でPTX3カラムの生成ですが非特異的吸着の抑制がこんなんです。PTX3の特異性を保つN末端ドメインをできるだけ短くしたリコンビナントを作成いたしましたが、いずれも非特異的吸着を抑制できるに至っておりません。
4: 遅れている
PTX3リコンビナントカラムの作成において非特異的結合が多いため。
カラムの内部にエンドトキシン吸着担体となるポリミキシンB固定化繊維をロール状に巻き付けた形の吸着体で、同方法を用いてPTX3を固定できないか検討したいと思います。
リコンビナントPTX3カラム作成に難渋しているため。
1)実験器具購入、2)論文英文校閲、3)学会参加費用
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