研究課題
徐放化多血小板血漿による血管再生治療に関する基礎実験を元に、臨床での安全性・製剤安定性を検証した後にプロトコールを作成した。具体的には最終産物の血小板・成長因子濃縮効率と、自動装置による血小板への影響や活性化方法に関する詳細を検証し、同様の研究を行う大学と意見交換するため、当大学が事務局であるDDS再生医療研究会において全国の臨床研究施行医師と連携し最終的な方法を作成した。薬剤送達システム(DDS)技術を使用した再生治療に関しては、先行臨床研究において10例以上の臨床経験を有しているため、本治療法開始に際して有効性と安全性を最大限に発揮可能なプロトコールと臨床病態を兼ね備えた対象を設定し研究を開始した。難点として血管再生治療を定量評価する末梢毛細血管血流検査法は世界的にも確立されておらず、これを達成するために核医学を駆使した毛細血流検査法を提案し論文で発表した。更に2015年11月27日に再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)が施行され、これに対応するために第三種認定再生医療委員会にプロトコールを提出、審査後関東信越厚生局に登録した。現在までに複数例の投与を継続しており、いずれも経過は順調であり、論文執筆準備中である。
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