研究課題
今年度は、冠動脈血管内視鏡後ろ向き解析により、糖尿病のみならずprediabetes症例でも黄色(不安定)プラークが高頻度に潜在することを明らかにした成績を論文発表した。下肢動脈硬化疾患症例についてはカテーテル治療に伴う各種血管バイオマーカー遊出動態を解析して学会発表した(論文作成中)。さらに、冠れん縮性狭心症を対象に、誘発冠れん縮による各種心血管バイオマーカーの遊出についてデータサンプリングし解析中である。また、以前より検討していた慢性心不全症例においてトロポニンT測定により検出される微小心筋傷害と、末梢血monocyteにおけるcytekine発現量、それらの長期予後規定因子としての重要性を発表し、論文投稿(accepted, in press)した。
3: やや遅れている
冠動脈疾患、下肢末梢動脈疾患、心不全、睡眠時無呼吸症例などを対象に、心血管バイオマーカーと病態の進展過程のリンケージを解析中、数編の原著論文、総悦を発表した。しかし当初予定のflow cytemetry解析には至っていない。現時点ではまだ各種心血管バイオマーカーのサンプリングとリンケージ解析の途中段階にある。
冠動脈疾患、下肢末梢動脈疾患、高血圧性心疾患、心不全症例を対象に、主目的である「心血管バイオマーカーのリンケージ解析と治療構築」に焦点を絞り、「粥状硬化性疾患におけるflow cytemetry解析による病態生理学的検討」は次段階の別途研究にシフトしたい。一方、「慢性心不全症例におけるmonocyte のcytekine発現と心不全病態」に関しては、その成績と左心機能、微小心筋傷害、長期予後の関連性などについて論文投稿(一部in press)している。最終年度では、本研究の主目標である「バイオマーカーをサロゲートとする包括的治療戦略」を構築したい。
少額であり、許容範囲と考える。26年度分に加えて、適宜使用する。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
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