急性期脳梗塞もしくは一過性脳虚血患者の塞栓源検索において3次元経食道心臓超音波検査(3D TEE)が有用であることを明らかにした。3D TEEで計測した左心耳の体積は心房細動があると拡大していた。検査時に心房細動がない場合、左心耳収縮期体積が1.26ml/mm2以上で良好に発作性心房細動を検出出来た。左心耳内血栓は左心耳の形態がCactusで多く、Chicken Wingで少なかった。大動脈の動脈硬化の進行程度を米国心臓協会の病理所見に準じて3D TEEで分類出来ることを示し、動脈硬化が高度の場合には原因不明の脳梗塞が多く大動脈原性脳塞栓症の補助診断となり得ることを示した。
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