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2013 年度 実施状況報告書

アルドステロンにより血管内皮で発現誘導される新規遺伝子群の病態生理学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591110
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

吉本 貴宣  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (80297457)

キーワードアルドステロン
研究概要

ミネラロコルチコイド受容体(MR)導入血管内皮細胞株でのにてアルドステロンで発現誘導のかかり、アルドステロン過剰の病態関連する遺伝子(ANGPTL4, ESM-1, SNF1K)につき、細胞、動物モデル、アルドステロン症患者臨床検体を用い疾患との関連性を解明することを目的としている。上記の因子に関する諸検討で陽性データが得られず、今年度はアルドステロン過剰症の病態である原発性アルドステロン症のアルドステロン産生腺腫(APA)のアルドステロン産生異常および腫瘍発生を解明する目的でマイクロアレイを用いた遺伝発現解析とゲノムDNAメチル化のの網羅的解析を行った。患者の同意のもとに手術時に採取したAPAと隣接する正常副腎組織の7症例14検体を用いた。DNAメチル化修飾の解析はInfinium HumanMethylation450 BeadChip Array(イルミナ社)を、遺伝子発現解析はSurePrint G3 Human GE 8x60K Microarray (Agilent社)を用いた。APAと同一患者検体の付随副腎組織を比較検討した。APAでは付随副腎組織と比較して全体としてDNA脱メチル化傾向が認められた。またAPAでは、5症例以上に共通した転写開始点近傍のCpG配列の脱メチル化が357遺伝子で認められた。さらに同一検体を用いたトランスクリプトーム解析により遺伝子発現とDNAメチル化の関連を検討したところ、アルドステロン産生の律速酵素であるCYP11B2を含む複数の遺伝子のDNA脱メチル化を伴った発現の亢進が示唆された。現在データの詳細につき解析検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の作業仮説を支持する陽性データが得られず、原発性アルドステロン症患者検体の解析へ方針を修正している。

今後の研究の推進方策

原発性アルドステロン症の腫瘍検体での網羅的解析により、いくつかの未報告な知見を得ており、そちらの方向で残り1年重点的に検討を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] アルドステロンと病態:アルドステロンによる動脈硬化・血管障害2013

    • 著者名/発表者名
      吉本貴宣、小川佳宏
    • 雑誌名

      The Lipid

      巻: 24 ページ: 239-244

  • [雑誌論文] 副腎CTスキャンの意義と限界2013

    • 著者名/発表者名
      吉本貴宣、小川佳宏
    • 雑誌名

      カレントセラピー

      巻: 31 ページ: 689-693

  • [学会発表] アルドステロン産生副腎腫瘍のゲノムワイドDNAメチル化解析2014

    • 著者名/発表者名
      村上正憲、吉本貴宣 他
    • 学会等名
      第87回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      福岡市 福岡国際会議場
    • 年月日
      20140424-20140426

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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