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2014 年度 実績報告書

アルドステロンにより血管内皮で発現誘導される新規遺伝子群の病態生理学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591110
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

吉本 貴宣  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (80297457)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアルドステロン
研究実績の概要

ミネラロコルチコイド受容体(MR)導入血管内皮細胞株でのにてアルドステロンで発現誘導のかかり、アルドステロン過剰の病態関連する遺伝子(ANGPTL4, ESM-1, SNF1K)につき、細胞、動物モデル、アルドステロン症患者臨床検体を用い疾患との関連性を解明することを目的としてたが、上記の因子に関する諸検討で陽性データが得られず、H.25年度よりアルドステロン過剰症の病態である原発性アルドステロン症のアルドステロン産生腺腫(APA)のアルドステロン産生異常および腫瘍発生を解明する目的でマイクロアレイを用いた遺伝発現解析とゲノムDNAメチル化のの網羅的解析を検討を施行している。APAと隣接する正常副腎組織の7症例14検体を用いたメチローム、トランスクリプトーム統合解析により、プロモーター領域(TSS200/1500)の脱メチル化とmRNA発現上昇を伴う34遺伝子を同定した。これらの遺伝子の中には、アルドステロン合成促進に関わるCYP11B2やMC2R、腫瘍の転移や悪性度に関わることが知られているPRRX1, RAB38, FAP, GCNT2, ASB4などが含まれており、APAにおけるアルドステロンの自律性分泌や腫瘍化との関わりが示唆された。これまで、異なる症例から得られた副腎腫瘍と正常副腎組織を比較したDNAメチル化解析の報告はあったが、本研究は同一症例においてAPAとAAGのトランスクリプトーム解析とメチローム解析を統合的に比較検討した初の報告であり、APAの発症にDNA脱メチル化による遺伝子発現制御が関与する可能性を示したものと考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Impact of increased visceral adiposity with normal weight on the progression of arterial stiffness in Japanese patients with type 2 diabetes.2014

    • 著者名/発表者名
      Bouchi R, Minami I, Ohara N, Nakano Y, Nishitani R, Murakami M, Takeuchi T, Akihisa M, Fukuda T, Fujita M, Yoshimoto T, Ogawa Y
    • 雑誌名

      BMJ Open Diabetes Res Care.

      巻: 3 ページ: e000081

    • DOI

      10.1136/bmjdrc-2015-000081

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 最新臨床高血圧学-高血圧治療の最前線- ライフステージ・タイプ別の高血圧の治療・管理 二次性高血圧 内分泌性高血圧 クッシング症候群2014

    • 著者名/発表者名
      吉本貴宣、南勲、小川佳宏
    • 雑誌名

      日本臨床

      巻: 72 ページ: 518-521

  • [雑誌論文] 高血圧をめぐる最新の話題 脂肪細胞2014

    • 著者名/発表者名
      吉本貴宣、小川佳宏
    • 雑誌名

      最新医学

      巻: 69 ページ: 125-132

  • [学会発表] Integration of Transcriptome and Methylome Analyses to Dissect Molecular Pathogenesis of Primary Aldosteronism2014

    • 著者名/発表者名
      Murakami M, Yoshimoto T et al.
    • 学会等名
      16th International Congress of Endocrinology & the Endocrine Society 96th Annual Meeting & Expo
    • 発表場所
      Chicago USA
    • 年月日
      2014-06-21 – 2014-06-24

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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