研究成果の概要 |
原発性アルドステロン症(PA)で血管障害に関与する遺伝子を細胞・動物レベルおよびPA患者臨床検体を用い疾患との関連性を解明することを目的とした。 最終的にアルドステロン産生腺腫(APA)7例で遺伝発現解析とゲノムDNAメチル化のの網羅的解析を検討を行い、APAにおいて遺伝子プロモーター領域の脱メチル化とmRNA発現上昇を伴う34遺伝子を同定した。これらの遺伝子の中には、アルドステロン合成に関わるCYP11B2やMC2R、腫瘍の転移や悪性度に関わるPRRX1, RAB38, FAP, GCNT2, ASB4などが含まれており、APAでのアルドステロン自律性分泌や腫瘍化との関わりが示唆された。
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