pTie2-Creおよびlox tdTomatoダブルTgマウスを用い、内皮細胞由来の細胞をマーキングした。さらにpFSP1-EGFPマウスと交配させ、心筋梗塞モデルを作成し、tdTomatoおよびEGFPのシグナルが重なる部位を、共焦点顕微鏡を用いて観察した。心筋梗塞の周囲に一致して、tdTomatoとFSP1の一致する細胞は認めるも、線維芽細胞特異度の高い、periostinと一致する細胞は認めず、全て血球細胞と考えられた。このため、心筋梗塞の線維化部位では内皮間葉移行現象は生じておらず、線維芽細胞は、元々心臓に存在した線維芽細胞が増殖することによると結論した。
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