研究課題
本年度では、NF-kappaB経路の細胞内シグナル伝達機構に着目して、慢性閉塞性肺患(chronic obstructive pulmonary disease=COPD)の発症に及ぼすNF-kappaBの吸入siRNAの効果を検討した。MMP-2トランジェニックマウスに喫煙を暴露させる前にp65NF-kappaB siRNAを投与し、3週間後に血液、気管支肺胞洗浄液中の炎症性サイトカイン量、好中球、肺胞マクロファージの数、組織学的変化で肺気腫の程度をグループ間に比較検討を行った。その結果、非投与のMMP-2 TGマウス群に比べ、NF-kappaB siRNAを投与したMMP-2マウス群では肺組織中の炎症性細胞の浸潤、炎症性サイトカインの濃度,肺気腫の変化が有意に抑制された。以上の結果より、COPDの治療法としてNF-kappaB siRNAが有効であることが示唆された。
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