慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)は、喫煙が原因の閉塞性肺疾患で、心血管疾患や骨粗鬆症などが高率に合併することから全身性疾患とみなされているが詳細な機序は不明である。我々はアディポネクチン(Adiponectin: 以下APN)の持つ多様な機能に着目して、APN 欠損マウスが、進行する肺気腫だけでなく、体重減少、骨粗鬆症などの肺外病変を併存する全身性疾患としての新規COPDモデルとなることを検証してきた。本マウスモデルを用いることで、従来法(組織解析+呼吸機能)に加えて、micro-CTと独自に開発した超偏極129XeMRIを融合させた新規COPD評価法(マルチモダリティー法)を構築した。
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