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2013 年度 実施状況報告書

気道アレルギー免疫応答に対するスフィンゴリン脂質系の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591131
研究機関神戸大学

研究代表者

西村 善博  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (20291453)

研究分担者 小林 和幸  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50403275)
岡田 太郎  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80304088)
キーワードスフィンゴシン1リン酸 / 気管支喘息 / 樹状細胞 / 卵白アルブミン / マウス
研究概要

スフィンゴシン1リン酸受容体(S1PR)は主に炎症細胞に発現しており、炎症細胞ごとにアイソタイプの発現プロファイルが異なることから、どのS1PRのアイソタイプが気管支喘息に関係しているのかを明らかにすることを目的に実験を行った。そのために、OVA喘息マウスモデルを作成して、S1PRの非選択的阻害剤であるFTY720、S1PR1、3拮抗剤であるVPC23019、S1PR2特異的拮抗薬であるJTE013を投与したところ、いずれも同程度に好酸球性炎症が抑制された。樹状細胞にはS1PRの1から5の全てのアイソタイプが発現している為、樹状細胞の遊走能に与えるS1PRのアイソタイプの関係を調べた。そのために蛍光標識した卵白アルブミン(OVA)を貪食したCD11c陽性細胞が領域リンパ節に移動してくるのを蛍光免疫染色で評価したが、その結果、FTY720では遊走能が低下しているが、JTE013では低下しておらず、別の作用機序で喘息を制御している可能性が考えられた。続いて、S1PRの呼吸器領域における局在について、免疫染色により病理学的に評価を行ったところ、肺胞上皮細胞や気道の上皮細胞でS1PR3が高発現しており、S1PR1が中等度に発現していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度に予定していた樹状細胞機能への解析、S1PRの免疫染色による局在解析、治療実験が順調に終了したため。

今後の研究の推進方策

本年度の研究で、呼吸器の上皮細胞にS1PRが発現していることが新たに判明したため、上皮細胞がS1P依存性に喘息を制御している可能性が新たに考えられた。このことを実証するために、ヒト気道上皮細胞をS1Pで刺激し、分泌されてくる炎症性サイトカインをアレイ解析していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] S1P受容体のアゴニスト/アンタゴニスト投与による気管支喘息の表現型の変化に対する検討2014

    • 著者名/発表者名
      河良崇、永野達也、田村大介、立原素子、大寺博、小林和幸、船田泰弘、西村善博
    • 学会等名
      第54回日本呼吸器学会学術講演会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      20140425-20140427

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公開日: 2015-05-28  

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