研究課題/領域番号 |
24591134
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山本 佳史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00458035)
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研究分担者 |
木村 弘 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20195374)
吉川 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80271203)
友田 恒一 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90364059)
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キーワード | 慢性閉塞性肺疾患 / 表現型規定因子 / 日米比較 |
研究概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の肺病変は、気腫型と非気腫型の2つの表現型に大別される。気腫型は本邦に多く見られ、臨床像の特徴としては、栄養障害を伴い、呼吸不全死が多い。非気腫型は欧米に多く、肥満を伴い、心血管関連死が多い。栄養障害や心血管疾患は、COPDの予後を規定する重要な併存症であり、COPDの表現型と併存症は深く関連していると推測されている。GOLDにおいても様々な併存症を伴う全身性疾患として治療を行う重要性が明記されており、COPDの表現型に着目した疾患管理が望まれるが、表現型および併存症を規定する因子については未だ解明されていない。米国Harvard大Choi教授の協力を得て日本と米国のCOPD患者の血液を採取し、両国の患者間の血中マーカーの相違を検討することでCOPDにおける表現型および併存症を規定する因子を探求する。さらに、これらの規定因子とCOPDの病態との関連性を明らかにすることが本研究の目的である。 方法:本年度は当科外来通院中のCOPD患者と昨年度登録した健常非喫煙者、健常喫煙者におけるBody Mass Index(BMI),血中アディポネクチン濃度を測定し比較した。 結果:① BMI:健常喫煙者と健常非喫煙者の間では有意差は認めなかったが、COPD患者では健常喫煙者および健常非喫煙者に比べ有意に低下していた。② 血中アディポネクチン濃度:健常喫煙者では健常非喫煙者にくらべ低下していた。COPD患者では健常喫煙者および健常非喫煙者に比べ有意に高値であった。 結論:本邦では喫煙からCOPDを発症・進展する過程でBMIが低下し血中アディポネクチン濃度が上昇すると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)Harvard大Choi教授がCornell Medical Centerに移動したためautophagyのマーカの測定が遅れている。 2)日米の比較にはCOPD患者の重症度分布を合致させる必要があり米国の患者検体を再度登録する必要が生じたため米国の患者検体の測定も遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本邦のCOPD患者の解析(autophagyのマーカ中心の解析)を行い、米国の患者登録が終了次第米国患者の解析を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1)Harvard大Choi教授がCornell Medical Centerに移動したためautophagyのマーカの測定が遅れている。 2)日米の比較にはCOPD患者の重症度分布を合致させる必要があり米国の患者検体を再度登録する必要が生じたため米国の患者検体の測定も遅れている。以上の理由からマーカ測定に必要な予算を本年度に繰り越した。 本邦のCOPD患者の解析(autophagyのマーカ中心の解析)を行い米国の患者登録が終了しだい米国患者の解析を開始する。
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