慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症機序についての研究を行い、以下の成果を得た。第1に、COPDでは肺のDNA障害のために細胞老化、アポトーシス、慢性炎症、そして発癌が生じていること;第2に、喫煙マウスでは心臓や脂肪組織にも酸化的障害が生じていること;第3に、ブロモデオキシウリジン長期曝露により肺のDNA障害を誘導したマウスでは慢性炎症が生じていること;第4に、ナフタレン長期曝露により気道上皮を障害したマウスでは気道の線維化が生じること;第5に、ブレオマイシ肺線維症マウスでは、肺のDNA障害のために慢性炎症が誘導されてるいること;第6に、COPDが発症する進化的理由を考察にした。
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