金沢医科大学呼吸器内科または共同研究施設で10 pack year以上の喫煙者を対象に血中のDNA、RNAを抽出し、DNAよりPCR-RFLP法によりp53 codon 72変異、MDM2 SNP309変異を測定、血中RNAよりreal-time RT-PCRにて循環血中の血管内皮前駆細胞のマーカーとしてCD31、CD34、vWFのmRNAを測定した。いずれの多型も肺気腫病変に影響を与えており、CD31、CD34、vWF発現はいずれも喫煙コントロール群に比して中等症COPD群で低下し、喫煙患者群における血管内皮前駆細胞の発現低下がCOPD発生の機序に関与している可能性が示唆された。
|