研究課題/領域番号 |
24591156
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉澤 弘久 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (50282984)
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研究分担者 |
渡部 聡 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50529740)
中田 光 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80207802)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | EGFR-TKI / Regulatory T細胞 / MDSCs |
研究実績の概要 |
本研究では感受性EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌患者でEGFR-TKIによる初回治療例を対象として、治療開始前、最大効果時、再増 大時の3点において、免疫学的パラメーターについて測定することを目的とする。 平成25年度では平成24年度に実施した液性免疫:IL-4、IL-6、IL-10、IL-12、IL-17、VEGF、GM-CSF、TGF-βについてELISAのアッセイ系での測定値安定性の確認、細胞性免疫:CD4+T細胞 、CD8+T細胞、Regulatory T細胞(CD4+ CD25+ Foxp3+)、NK細胞、NKT細胞、γδT細胞比率をフローサイトメトリーで検討した。腫瘍退縮時にはCD4+ CD25+ Foxp3+Regulatory T細胞の末梢血中の出現頻度が低下する傾向を認めた。Myeloid-derived suppressor cells(MDSCs)の解析ではマグネチックビーズを用い、Gr 1highLy 6G+ Gr-1dimLy6G-群、さらにGr-1dimLy6G-細胞群はLy-6Cの発現によりGr-1dimLy6ChighLy6G-、Gr-1dimLy6ClowLy6G-群に単離後、それぞれの細胞群のT細胞増殖能やRegulatory T細胞への影響を検討したが、一定の傾向は認めなかった。各種液性因子については一定の傾向を認めなかった。本研究を推進中にEGFR-TKIに対する腫瘍の抵抗性獲得のメカニズムにCD4+ CD25+ Foxp3+Regulatory T細胞がかかわること、その背景にDDX3Xの関明らかとしてPLoS One, 2014. 9(10): p. e111019に報告した。
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