研究課題
平成26年度は、前2年間の基礎研究により得られた知見に基づき、HER2発現抗癌剤耐性再発小細胞肺癌(SCLC)患者2名に対して、大阪大学医学部附属病院先進医療倫理審査会で承認を得た後に、ヒト化抗HER2モノクロナール抗体トラスツズマブ(Tzmab)とイリノテカン(CPT-11)併用療法を実施し、その抗腫瘍効果を検討した。いずれの患者もカルボプラチン+エトポシドによる1次治療、アムルビシンによる2次治療後の3次治療として、Tzmab (6 mg/kg, day 1)とCPT-11 (80 mg/m2, days 1 and 8) を3週1サイクルとして投与した。1名は部分奏効し6サイクル実施することができ、奏効期間は4.5ヶ月であった。もう1例は3.5ヶ月間病勢が安定し4サイクル実施することができた。いずれも、重篤な有害事象は認めなかった。現在症例数を増やして、先進医療として研究を継続中である。なお、以上の研究成果を英文雑誌に発表した(Lung Cancer, 2015; 87:321-5)。
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Lung Cancer.
巻: 87 ページ: 321-325
10.1016/j.lungcan.2015.01.003.