本研究では、肺癌特異的な分泌型miRNAである血清マイクロRNA、特にエクソソーム由来miRNAの存在を解明し、肺癌の新規血清バイオマーカーとして臨床応用することを目的とする。 平成24年度から平成25年度の2年間に血清および細胞培養上清中からのエクソソーム由来miRNAの抽出方法を検討し、ExoQuick Exosome precipitation solution kitを用いた3D-GENEによる解析が最適であることを見出した。平成26年度は、この手法を用いて、20の肺癌細胞株上清と20の肺癌患者血清を用いたエクソソーム由来miRNAの網羅的解析を施行し肺癌患者特異的なエクソソーム由来miRNAを同定し、新規診断マーカーとしての可能性を検討した。現在解析中であり、研究成果報告書にて詳細を報告する予定である。
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