これまでプロラクチン受容体は尿細管に発現し、ナトリウム利尿に関与していることは報告されていたが、腎糸球体上皮細胞の発現は報告されていなかった。そこで本研究は腎糸球体上皮細胞におけるプロラクチン受容体の役割を明らかにすることを目的とし、マウス腎糸球体上皮細胞特異的にヒトプロラクチン受容体を発現するトランスジェニックマウスを作成した。同マウスは免疫染色法にて糸球体上皮細胞にヒトプロラクチン受容体が発現していることが明らかとなったが、高ヒトプロラクチン血症の状態では野生型マウスとの違いは明らかではなく、今後の研究課題である。
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