研究概要 |
当該年度の平成24念には、炎症性マーカーであるPentraxin3(PTX3)の病理学的発現を移植腎生検組織を使用して確認する作業を継続した。この過程、急性拒絶反応症例では、腎間質でのは発現領域が増加することが判明した。また、血中レベルでのPTX3の濃度を測定したが、急性拒絶反応の程度に応じて上昇はするものの、腎組織でのPTX3の発現ほど拒絶反応の重症度を反映しないことがわかった。これらの研究成果は、2013年度の日本臨床腎移植月会議でも発表する予定である。また、今までの研究成果を下記の論文にまとめて発表した。 1. 吉田 一浩、今井 直史、西 慎一、中川 由紀、齋藤 和英、高橋 公太、成田 一衛腎臓におけるPentraxin3(PTX3)の発現と血中濃度の関係(解説):新潟県医師会報:744: 6-7:2012 2. Imai N, Nishi S, Yoshita K, Ito Y, Osawa Y, Takahashi K, Nakagawa Y, Saito K, Takahashi K, Narita I.Pentraxin-3 expression in acute renal allograft rejection:Clin Transplant: 26(24):25-31:2012
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