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2012 年度 実施状況報告書

腎臓欠損マウスを用いた異種間腎臓再生

研究課題

研究課題/領域番号 24591209
研究種目

基盤研究(C)

研究機関横浜市立大学

研究代表者

橋本 達夫  横浜市立大学, 医学部, 助教 (20363806)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際情報交換 / 腎臓再生
研究概要

腎臓欠損マウスの維持・繁殖
Hs2st1遺伝子をCre酵素依存的に欠損できるマウスをEUCOMM由来のES細胞を用いて作製した(Hs2st1 flox/flox)。このマウスをまずFLP発現マウスと交配させることのよりFRTカセットを除去し、その後βアクチンプロモーター制御下で全身でCre酵素を発現するマウスと交配し、全身でHs2st1遺伝子をヘテロで欠損したマウス(Hs2st1+/-)を作製した。Hs2st1+/-×Hs2st1+/-の交配ペアで得られたHs2st1-/-は腎臓が欠損しているかあるいは低形成であった。そのためHs2st1-/-は生後間もなく死亡した。ジーントラップ法で作製されたHs2st1遺伝子欠損マウスは腎臓が欠失していることが報告されている(Genes Dev, 1998)。今回我々の得た結果は、この報告と同様の所見であった。
我々は、このHs2st1+/-×Hs2st1+/-の交配ペアはC57BL/6J系統で維持していたが、産仔数が少なかった。そのため、系統維持が困難であった。現状では系統の断絶も危惧される。そのため、系統維持・繁殖に有利なBDF1系統との交配を含めて工夫を重ねているところである。
野生型マウスのiPS細胞のHs2st1-/-マウス胚への注入
マウス繁殖状況に合わせて、胚盤胞補完法による野生型iPS細胞の注入を行った。東大中内研との共同作業である。現在のところ、いまだ再生腎臓は得られていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Hs2st1-/-の作製は既に行われており、腎臓が欠損していること、および生後間もなく死亡することを再確認した。
現段階は繁殖して実験に用いる段階であるが、繁殖が思うように進んでいない。
そのため、iPS細胞の注入実験が十分できていない現状である。

今後の研究の推進方策

本実験は、ある程度の数をこなさなければならないものであり、繁殖状況が研究の進展を左右する。
今後はC57BL/6J系統にこだわらず、雑種での実験も視野に入れて行う。
本年度は、主に作成された腎臓の遺伝背景、機能や形態の解析を行う。
ブタを用いた異種間移植も行う。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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