研究課題
基盤研究(C)
本研究はヒト腎臓再生を見据えた、新しい医療を切り開く研究である。腎臓欠損マウスを用いたラット腎臓の再生を目標として、腎臓欠損マウスを用いたマウス腎臓の再生を行った。作製した腎臓欠損マウスの胚細胞に野生型マウスのiPS細胞またはマウスES細胞を注入し、得られたマウスの解析を行った。得られたマウスのうち、腎臓欠損マウスの胚細胞は25%得られるが、入り込んだiPS細胞またはES細胞が正常に機能する腎組織となる確率はさらに低かった。C57BL/6J背景では、得られる仔体数が少なかったため、雑種を交配し、仔体をたくさん得ることに成功しはじめたところである。もう1年の猶予が必要である。
腎臓内科学