マウスES細胞に胚様体を形成させ、activinとIGFを添加して培養した後、KSP抗体を用いて、KSP陽性細胞を分離することで腎尿細管細胞へ分化誘導を行った。KSP陽性細胞はMatrigel上で管腔を形成し、Wnt4刺激下で尿細管の各セグメントの性質を獲得した。ヒトES細胞はマウスより分化しにくいが、GSK-3β阻害剤によってKSP陽性細胞を増やすことができた。 EMTと上皮化の実験モデルのmicroarray解析から、マウス尿細管細胞においてmiR-34cがTGF-βによるEMTを抑制することがわかった。miR-34cを片側尿管結紮モデルマウスに投与することで腎臓の線維化が抑制された。
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