研究課題
基盤研究(C)
「酸化ストレス増加によるβ-catenin/FOXO複合体形成増加が線維形成性サイトカイン分泌を増加させる」との仮説を立て、検証した。ヒト培養尿細管上皮細胞を、活性酸素存在下でWnt3a刺激を行い、G2/M期で誘導される線維形成性サイトカイン発現を検討した。酸化ストレスによるG2/M期誘導機序も検討した。活性酸素存在下ではWnt刺激によるG2/M期への細胞誘導が増加した。また、GADD45aなどG2/M期細胞特有遺伝子発現が増加した。このG2/M期細胞ではCTGFの発現が増加していた。酸化ストレスは細胞のG2/M期での細胞周期停止と引き続く線維形成性サイトカイン分泌を増加させる。
腎臓