メタボリックシンドロームでは食塩感受性高血圧を示すが、食塩摂取量の多い我が国では対策が求められる。後天性肥満モデル(高脂肪食負荷SDラット)、食塩感受性モデル(食塩負荷Dahlラット)、先天的メタボリックシンドロームモデルラットにおいて、MR下流因子であるSgk1の脳視床下部におけるmRNA発現量は各対照群に比し亢進しており脳内MR活性化が示唆された。MR blockerであるエプレレノンの脳室内投与により脳内酸化ストレス低下、交感神経抑制、降圧効果が認められ、脳内ミネラロコルチコイド受容体(MR)活性化が脳内酸化ストレス増大による中枢性交感神経活動亢進に関与している可能性が考えられた。
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