上皮型Naチャネル(ENaC)は腎臓に存在し、Naの再吸収を行うことで体液量や血圧を調節している。SDラットにアルドステロン(Aldo)を投与すると、γENaCの85→70kDaへの分子量の変化を認める。これまで生体においてγENaCの切断・活性化に対するセリンプロテアーゼ(SP)の関与を検討した報告はなく、今回SP阻害薬メシル酸カモスタット(CM)を用いてin vivoにおけるγENaCの切断・活性化に対するSPの関与を検討した結果、CMによりγENaCの分子量の変化が抑制された。CMがSPを阻害し、γENaCの切断・活性化を抑制したと考えられ、CMが新規降圧利尿薬となる可能性が示唆された。
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