研究課題
組織局所でのレニン-アンジオテンシン系(R-A系)のAT1受容体系の過剰活性化は高血圧関連生活習慣病の発症・進展に深く関与している.したがって,高血圧関連生活習慣病の発症・進展において,Ang II=高血圧関連生活習慣病増悪因子,AT1受容体=高血圧関連生活習慣病増悪因子受容体として捉えることができる.研究代表者らが世界で初めて単離・同定に成功したAT1受容体結合性低分子蛋白(AT1 receptor-associated protein; ATRAP)は,細胞や組織表面に存在するAT1受容体の細胞内取り込み(internalization)を持続的に促進し,AT1受容体情報伝達系に対して抑制的に作用し高血圧関連生活習慣病を改善できる可能性がある.そこで,本研究では,ATRAPの発現・活性調節機構異常と高血圧関連生活習慣病との関連について多面的に検討し,ATRAPの高血圧関連生活習慣病における病態生理学的意義の解明,およびATRAPに着目した新規分子標的治療法の開発に向けた検討を行った.平成26年度は,ヒト高血圧関連生活習慣病の病態における組織局所でのATRAP発現の検討を主に行った.文書同意を得た患者の手術時あるいは残余検体として生検時に得られる高血圧関連生活習慣病のヒト組織検体を用いて,ヒトATRAP遺伝子の発現解析をおこない,ヒト高血圧関連生活習慣病の病態との関連性について比較検討する.具体的には,ヒト組織でのATRAP発現の免疫組織化学検査およびRT-PCR検査発現解析を行った.
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