メガリンは近位尿細管細胞で、ビタミンD結合蛋白の尿細管細胞への取込みを介して、ビタミンD活性化に寄与する。病的副甲状腺ではメガリン発現が低下しており、VDの副甲状腺細胞内への取込み低下が想定される。インフォームドコンセントを得た上で、副甲状腺腺腫を用いて初代培養を行った。メガリンのリガンドであるHis-RAPを培養液中に添加したところ、蛍光二重染色でメガリンは細胞膜に、His-RAPは細胞膜および細胞内にシグナルを認めた。副甲状腺細胞はメガリンを介し、His-RAPを細胞内に取込むことが示された。副甲状腺も尿細管と同様にメガリンを介してDBPを取込み、細胞内でVDを活性することが示唆される。
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