研究課題/領域番号 |
24591248
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
加藤 丈夫 山形大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90194828)
|
キーワード | 正常圧水頭症 / 家族性 / 遺伝性 / ゲノム / エクソーム / バリアント / 病因遺伝子 |
研究概要 |
平成24年度の研究では、次世代シークエンサーを用いて、家族性正常圧水頭症の1家系の発端者のゲノムの全エクソンの塩基配列を決定し(エクソーム解析)、157の新規機能的バリアントを同定した。さらに、この157バリアントについて、家系内の発症者・非発症者および健常高齢者のDNAを用いてGoldenGateアッセイを行なった。その結果、候補遺伝子変異を3つに絞ることができた。 平成25年度の研究では、東京大学の協力を得て、本家系内の発症者・非発症者全例についてエクソーム解析を行い、さらに1000人以上の健常者および疾患コントロールのDNAを解析したが、候補遺伝子変異を1つに絞り込むことができなかった。そこで、家族性正常圧水頭症の家系の更なる発掘を行なった。その結果、長崎県、台湾およびギリシャにそれぞれ1家系存在することが分り、DNAの提供を受けた。また、国内に正常圧水頭症の同胞発症例が7組いることが分り、DNAの提供を受けた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初(申請時)の予定にはなかった、(1)家系内の発症者・非発症者全例についてエクソーム解析を行なったこと、(2)1000人以上の健常者および疾患コントロールのDNAを解析したこと、および(3)家族性正常圧水頭症の新たな3家系および同胞発症例7組を発掘したことなどが挙げられる。
|
今後の研究の推進方策 |
家族性正常圧水頭症の新たな3家系および同胞発症例7組のDNAを用いてエクソーム解析を行い、複数の家系に共通する遺伝子変異を同定する。
|