研究課題
平成26年度の研究では、山形の大家系を含む国内外の家族性正常圧水頭症の家系(山形家系、長崎家系、台湾家系、ギリシャ家系および同胞発症例)34名と健常高齢者128名のDNAを用いてエクソーム解析を行った。その結果、エクソン領域に計493,522バリアントを認めた。そのうち、アミノ酸置換、ストップコドン、フレームシフトを惹起し、健常者での出現頻度が0.005未満であり、且つ、山形家系の発症者に存在し、非発症者には存在しないバリアントは2つに絞られ、それぞれ遺伝子Aおよび遺伝子B上に認められた。遺伝子Aは第11番染色体短腕上に存在し、国内の1組の同胞発症例でもアミノ酸置換を伴う突然変異が認められた。さらに遺伝子Aは脳でも発現していることが既に報告されている。したがって、山形家系および本同胞発症例の病因遺伝子は遺伝子Aと考えられた。
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