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2014 年度 実績報告書

変異GFAP遺伝子導入アレキサンダー病疾患モデルに対する薬剤効果研究

研究課題

研究課題/領域番号 24591273
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

吉田 誠克  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90457987)

研究分担者 水田 依久子  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80397760)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアレキサンダー病 / GFAP / アストロサイト / トランスクリプトーム解析
研究実績の概要

アレキサンダー病はアストロサイト細胞質に認められるグリア線維酸性タンパク(GFAP)を主成分とする凝集体蓄積を病理学的特徴とする稀な難治性神経変性疾患で、その約97%の症例でGFAP遺伝子の変異を認める。また、モデルマウス研究ではGFAP発現量の過剰によりアレキサンダー病の表現型を示すことが報告されている。本研究では変異および野生型GFAP遺伝子を導入した細胞および動物疾患モデルを用いて、アストロサイトの機能およびグリア-ニューロン相互作用の観点からアストロサイトに作用する既存の薬剤を用いて、本病の病態解明ならびに治療法を探索することを目的とした。
本研究最終年度は、これまでのモデル細胞の問題点を修正すべく平成25年度に作成したヒトGFAP遺伝子導入アストロサイトーマを用いて、アストロサイトへの作用が報告されている既存の薬剤(抑肝散、ゾニサミド)を用いた薬物投与実験を行った。具体的には、薬物を投与した細胞系列からRNAを抽出、次世代シークエンサーを用いてRNAseq法によるトランスクリプトーム解析を行い、薬物を投与していないコントロールと比較して、誘導あるいは抑制される因子を同定している。またヒト野生型およびR239H変異GFAP遺伝子を導入したモデルマウスの海馬より、MACSテクノロジーを用いてアストロサイトを分離してRNAを抽出、マイクロアレイ解析にてin vivoでの発現解析を進めている。
いずれの解析も現在進行中であり、今後、同定された候補因子に対して、再び細胞あるいは動物(ショウジョウバエあるいはマウス)を用いた機能解析を行い、病態解明ならびに候補薬物探索を発展させることを計画している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Characteristic abnormal signals in medulla oblongata-“eye spot” sign: four cases of elderly-onset Alexander disease.2015

    • 著者名/発表者名
      Yoshida T, Mizuta I, Saito K, Kimura Y, Park K, Ito Y, Haji S, Nakagawa M, Mizuno T.
    • 雑誌名

      Neurology clinical practice

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1212/CPJ.0000000000000124

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 延髄前部のMRI異常信号は成人期発症アレキサンダー病の特徴的な所見である2014

    • 著者名/発表者名
      吉田誠克,水田依久子,斉藤光象,中川正法, 木村康義,朴貴瑛,伊藤康男,椎裕章,高橋義秋,井手俊宏,土師正太郎,水野敏樹.
    • 学会等名
      第55回日本神経学会総会学術大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2014-05-22
  • [図書] 別冊 日本臨床 新領域別症候群シリーズ No.26 神経症候群(第2版) III2014

    • 著者名/発表者名
      吉田誠克
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      日本臨牀社
  • [図書] 別冊 日本臨床 新領域別症候群シリーズ No.26 神経症候群(第2版) IV2014

    • 著者名/発表者名
      吉田誠克
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      日本臨牀社

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公開日: 2016-06-01  

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