研究課題/領域番号 |
24591277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
亀井 聡 日本大学, 医学部, 教授 (40142509)
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研究分担者 |
橋本 修 日本大学, 医学部, 教授 (30159090)
中山 智祥 日本大学, 医学部, 教授 (00339334)
森田 昭彦 日本大学, 医学部, 助教 (80547117)
佐々木 秀直 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80281806)
荒木 信夫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70151157)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 結核性髄膜炎 |
研究概要 |
結核性髄膜炎は早期の適切な治療開始が重要なNeurological Emergencyで、先進国でもいまだ死亡率14~28%であり満足すべき治療成績ではない。治療の中核薬であるisoniazid (INH)はN-acetyltransferase 2 (NAT 2)で肝代謝される。NAT 2には遺伝子多型があり、日本人はRapid acetylatorが多い。本研究は、日本人における本症の治療経過とNAT 2遺伝子多型との関連を検討し、NAT 2遺伝子多型に基づいたINH投与量を可変させるオーダーメイド治療の開発を目的とする。本年度は、患者検体の収集と平行し、NAT-2プライマーを作成した。作成した16プライマーは、NAT2-EXON2-X2F、NAT2-EXON2-X2R、NAT2-EXON2-X2aR、NAT2-EXON2-X2bR、NAT2-EXON2-X2cR、NAT2-EXON2-ASX2F1、NAT2-EXON2-ASX2F2、NAT2-EXON2-ASX2R、NAT2-EXON2-TN-X2F、NAT2-EXON2-TN-X2R1、NAT2-EXON2-TN-X2R2、NAT2-EXON2-AM-X2F1、NAT2-EXON2-AM-X2F2、NAT2-EXON2-AM-X2R1、およびNAT2-EXON2-AM-X2R2である。今後、これらプライマーを用い患者のNAT-2遺伝子型の決定を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、患者検体を集積し、プライマーが作成されたことにより今後順次測定に移る予定。測定系の設定はおおむね順調であるが、患者検体の集積がやや遅れており、今度共同研究者の施設からの集積を図るものとする。
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今後の研究の推進方策 |
24年度に追加して収集したサンプルについて、順次、遺伝子型の決定を行い、臨床データのインプット、統計解析とまとめを行う。なお、サンプルの収集は共同研究者の施設も含め、一層の収集を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
① 遺伝子型の決定:前年度と同様の行程で行う。 ② 関連解析:前年度と同様の行程で行う。髄液INH濃度とNAT2遺伝子多型の関連についても併せ検討する。 ③ データの整理、論文作成 を目的に、NAT2遺伝子多型検出については、GenotypingはTaqMan SNP Genotyping Assays(Applied Biosystems)を用い、検出についてはSequence Detection System (SDS) 7700を用いて行う。従って、これら機器使用に伴う経費や消耗品が主体となる。
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