研究課題/領域番号 |
24591281
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
砂田 芳秀 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00240713)
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研究分担者 |
村上 龍文 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330591)
大澤 裕 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80246511)
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キーワード | 筋ジストロフィー / 再生医療 / シグナル伝達 / 国際情報交換 |
研究概要 |
昨年度はカベオリン-3欠損マウス(CAV3P104L Tg:CAV3P104L+/+)とnNOS欠損マウス(nNOS-/-)を交配し、野生型(CAV3P104L-/-/nNOS+/+)、カベオリン-3欠損(CAV3P104L+/+/nNOS+/+)、カベオリン-3/nNOS二重欠損(CAV3P104L+/+/nNOS-/-)、nNOS欠損(CAV3P104L-/-/nNOS-/-)の4種類の遺伝子型のマウスを作出した。本年度はこのマウスの生理機能(体重・握力・血清CK値)について経時的に解析を実施した。カベオリン-3/nNOS二重欠損マウスでは、カベオリン-3欠損マウスと比較して、体重と握力が減少し、血清CKが上昇する。一方、nNOS欠損マウスは筋萎縮は認められなかった。24週齢の骨格筋解析では、カベオリン-3/nNOSと比較してカベオリン-3/nNOS二重欠損マウスでは筋線維萎縮が増悪していたが、nNOS欠損マウスでは筋線維萎縮は認められなかった。この結果から、カベオリン-3欠損を起点とする骨格筋萎縮シグナルはnNOSを経由することが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4種類のマウスを作出することに成功し本研究の目的であるカベオリン3欠損を起点とする骨格筋萎縮シグナルがnNOSを経由することを明らかとした。この結果は、nNOS欠損マウスで不動や除神経後の筋萎縮が抑制されるという以前の報告(Suzuki N, etal. JCI117, 2007)とは正反対で、カベオリン3と共同してnNOSが筋萎縮シグナルを抑制するという新たな可能性が考えられる。不動、除神経によって惹起される筋萎縮について、現在、カベオリン-3欠損マウスとカベオリン-3/nNOS二重欠損マウスについて解析し、併せてnNOS、eNOS、iNOS活性についても検討を加えている。
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今後の研究の推進方策 |
カベオリン-3欠損とnNOS欠損マウスの交配によるF2世代4種類のマウスの24週齢での骨格筋群間、及びその脱神経筋萎縮負荷に対する遺伝子発現についてについてAffimetrix社のGeneChip法によって網羅的に解析する。得られた遺伝子発現変化によって、カベオリン-3/nNOSから発信する筋萎縮病態の促進ないし抑制シグナルを推定する。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品の支払差額。 平成26年度に繰り越し。
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