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2014 年度 実績報告書

アルツハイマー病の治療効果を高めるアミロイドβ・タウ連結ワクチン開発の新手法

研究課題

研究課題/領域番号 24591283
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

神山 邦子  公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳発達・神経再生研究分野, 基盤技術研究職員 (80301795)

研究分担者 新見 直子  公益財団法人東京都医学総合研究所, その他部局等, 研究員 (90405043) [辞退]
松本 陽  公益財団法人東京都医学総合研究所, 運動・感覚システム研究分野, 研究員 (90173921)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアルツハイマー病治療 / アミロイドβ / タウ / DNAワクチン
研究実績の概要

前年度までに、Tau単独、及びAβ・Tau同時標的DNAワクチンを作製し、Aβ・Tau・プレセネリン1(PS1)の三遺伝子がヒトアルツハイマー型変異遺伝子に置換されたトリプルトランスジェニックマウス(B6;129-Psen1tm1Mpm Tg(APPSwe,tauP301L)1Lfa/Mmjax)を用い、動物投与試験を行った。本ワクチンがマウス血漿中の抗Tau抗体価、或いは抗Aβ・抗Tau抗体価を上昇させることを確認する一方、第一試験群の最終採血及び脳組織採取(sacrifice)まで終了した。
そこで平成26年度は、採取したサンプルを用い、脳内Aβ・Tau削減効果を中心に本ワクチンの投与効果を解析した。脳組織切片を用いた免疫組織化学的検討では、特にTauの定量的解析が困難であったため、評価法の検討が必要であった。我々は、凍結脳の一定部位を切り出して蛋白を抽出し、ELISAキットによりAβ、Tau、リン酸化Tauの各蛋白量を定量し比較する方法を採用した。これらの分子は不溶性が高いため、強変性剤を添加した緩衝液で蛋白を抽出し、検出分子それぞれに適切な使用抽出液量を検討して評価試験方法を確立した。本試験の結果、Aβ・Tau同時標的ワクチンを投与したトランスジェニックマウス群では、対照群に比していずれの分子も脳内蛋白量の減少傾向が示された。即ち、本ワクチンを投与することにより、生体内で抗Aβ・抗Tau抗体の産生が促され、これらが脳内に蓄積されつつあるAβ・Tauを削減してアルツハイマー病の進行を抑制する可能性が示唆された。
今年度までの成果を踏まえ、本研究課題におけるAβ・Tau同時標的ワクチンは、臨床開発に向けて現在特許出願準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Alzheimer’s disease and immunotherapy: what is wrong with clinical trials?2015

    • 著者名/発表者名
      Kohyama K, Matsumoto Y
    • 雑誌名

      ImmunoTargets and Therapy

      巻: 4 ページ: 27―34

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.2147/ITT.S49923

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2016-06-01  

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