研究課題
複数の短縮バージョンのdystrophin遺伝子および、骨格筋への特異的分化誘導を促す因子として転写因子活性をコントロールできるmyoD, Pax7, Pax3、マーカー遺伝子としてEGFP, LacZを発現するLentiviral vectorコンストラクトを作製した。発現調節に骨格筋特異的promoter(CK6, MHCK7, CK8など)やmiR targetシークエンス等(樹状細胞等の免疫担当細胞での発現を避け宿主の免疫応答を抑える)を組み合わせた。短縮型dystrophinについて、モデル動物mdx mouse にベクターを直接投与もしくはex vivoで遺伝子導入を行った。骨格筋線維と骨格筋幹細胞(筋衛星細胞 satellite cellなど)で長期間の遺伝子発現を観察した。長期発現の可否、病理学および病態生理学的な有効性の評価を検討・準備中である。
2: おおむね順調に進展している
複数の短縮バージョンのdystrophin遺伝子および、骨格筋への特異的分化誘導を促す因子として転写因子活性をコントロールできるmyoD, Pax7, Pax3を含む発言コンストラクトを作成。さらに細胞の運命付けを司るregulatable geneとしてmyoD cDNAにestrogen receptor hormone binding domainを組み込んだmyoD-ER(T) 融合遺伝子を準備しており、異なるcell fateの細胞をソースとし骨格筋への誘導をコントロールし治療に応用する方法の治療応用については、基本コンセプトは確立している。現在も臨床で安全に使われている薬剤TamoxifenによってmyoDのON-OFFがコントロールされる系を実現し、in vivoでもコントロール可能である。さらに細かいfate controlの系については検討中である。
治療薬の候補となる遺伝子を含むコンストラクトの作成・検証を進めると同時に、幹細胞の培養系、およびin vivoへの応用とコンセプトの実証をすすめる。特に治療効果に直結する免疫応答の調節について、個体の中での遺伝子発現コントロールとさらに深い検討を行いたい。遺伝子操作、細胞培養、動物実験のための、物品購入、動物の購入等に充当する。研究補助員(パート)1名を雇用する。研究発表等に関わる費用に充当する。
研究に関する学会等に参加する予定でしたが、スケジュール等が合わず行けなかった。研究補助員(非常勤)を雇用予定でいたが、研究に見合う人材が見つからなかった。研究補助員(非常勤)を雇用し、人件費に充てたい。試薬等の物品購入、動物の購入に充当する。研究に関する学会の旅費に充てたい。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件) 図書 (2件) 備考 (2件)
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