研究課題/領域番号 |
24591288
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
水野 裕司 群馬大学, 医学部, 講師 (20282395)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | シネミン |
研究概要 |
平成24年度は、シネミンの遺伝子及びタンパク質が発現している脳幹部背側の大型ニューロンの機能について検討することにしていた。このニューロンは少なくとも抗Tryptophan hydroxyrase-1(TPH-1)抗体に反応することは我々が確認していた。先ずはIn Situハイブリダイゼーション法を用いて、TPH-1及びTPH-2の遺伝子がマウス脳組織のどの部位に発現しているかについて検討した。(1)TPH-1の遺伝子がこの大型ニューロンに発現しているかどうか、(2)TPH-2の遺伝子がこの大型ニューロンに発現しているかどうか、(3)シネミン、TPH-1、TPH-2の三者がこの大型ニューロンに発現しているかどうか。これらのことが明らかにできればとシネミン陽性の大型ニューロンとセロトニン系ニューロンの関連が示唆され、シネミンもしくは大型ニューロンの機能解明に一歩前進するのではないかと考えていた。しかしながら、バックグラントがシグナルよりも高い状態となり、判定不可能であった。そのため染色条件(酵素濃度などのハイブリダイゼーション前処理、最適温度、バッファーの検討、プローブ濃度の検討、ハイブリダイゼーション後の洗浄条件、抗体反応条件など)の再検討を行う必要が生じてしまった。 平成25年度はプローブの作成から再度挑戦し、In Situハイブリダイゼーションの染色が上手く機能することを目指していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
In Situハイブリダイゼーションの染色が上手くいかず前処理、最適温度バッファーの検討プローブ濃度の検討など染色条件の再検討をする必要が生じたため。
|
今後の研究の推進方策 |
In Situハイブリダイゼーションの染色条件について色々と試みることにした。
|
次年度の研究費の使用計画 |
私の研究課題はIn Situハイブリダイゼーションの可否に全てがかかっている。昨年度は、理由は不明だがその過程が機能せず、実験が先に進まなかった。平成25年度は、In Situハイブリダイゼーションの染色条件を検討し直し、再度試みる予定である。それが成功した後、抗体染色を実施したいと考えている。
|