研究課題
基盤研究(C)
新しい非侵襲的な脳機能測定装置である脳磁計を用いて、ヒトの脳内の神経伝導経路を明らかにする研究を行った。ある刺激が脳に入力されると脳内では大脳皮質の各部位に信号が伝播していく。その過程では興奮系と抑制系の神経活動があり加齢や疾患によってそのバランスも異なる。本研究では、大脳内神経伝導経路を誘発脳磁場を測定する手法を用いた。体性感覚刺激では抑制系の反応が加齢によって減少し、感覚処理系が過興奮となっていることを明らかにした。
臨床神経生理学