研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン病において幻視の出現する症例において特異的に萎縮する領域として皮質では、前頭葉(背外側前頭前野、左前頭前野の吻側部、左帯状回腹側部)、後頭葉と頭頂葉(両側一次視覚野と二次視覚野、左下後頭回、右舌状回、右縁上回、左梨状葉)、白質では両側海馬傍回、両側帯状回後方、左舌状回、右中後頭回を見出した。これにより、幻覚は薬剤性よりも、解剖学的な異常により生ずることを見出して報告した。また、重度嗅覚障害のある群では、安静時脳機能MRIにおいて扁桃体ネットワーク、黒質、島のネットワークの異常があることを示した。
神経内科学