解糖系は重要な代謝システムであるがその制御の全容は明らかでない。そこで、本研究では新規解糖系制御遺伝子を探索するためゲノムワイドshRNAライブラリーを用いたスクリーニングを実施し、5種類の遺伝子を同定した。その中でRNF126について詳細な解析を行った結果、RNF126はPDKのユビキチンリガーゼとして働くことで、ピルビン酸からアセチルCoAへの変換が促進することがわかった。RNF126欠損により軟寒天培地のコロニー形成やマウスでの造腫瘍能が抑制された。さらに、RNF126はがんのanoikis耐性に関わるERKシグナルにより発現誘導がかかることが明らかとなった。
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