研究課題
運動により骨格筋において発現量が著増する転写調節因子PGC1αb/cを同定し、ノックアウトマウスを用いた解析を通して本分子が運動による糖脂質代謝改善作用を担うことを明らかとした。本研究により、PGC1αb/cの発現を増加させる薬剤は運動効果を模倣することにより糖尿病をはじめとする生活習慣病に対する新たな治療薬となり得ることが示された。このような薬剤の開発を目指し、現在PGC1αb/cプロモーターを活性化する化合物の探索を進めている。他方、骨格筋においてPGC1αb/cと会合する新たな転写因子Xを見出し、転写因子Xの生理的役割を明らかにするためにこの転写因子の骨格筋特異的ノックアウトマウスを作製した。本マウスの解析により、エネルギー代謝調節の分子メカニズムの詳細が解明されることが期待される。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (4件)
J Diabetes Investig.
巻: 6 ページ: 印刷中
10.1111/jdi.12369
Cell Signal.
巻: 26 ページ: 2460-2469
10.1016/j.cellsig.2014.07.002.
FEBS Journal
巻: 281 ページ: 1493-1504
10.1111/febs.12719.