研究課題/領域番号 |
24591345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
花房 俊昭 大阪医科大学, 医学部, 教授 (60164886)
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研究分担者 |
佐野 寛行 大阪医科大学, 医学部, 助教 (20556435)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 劇症1型糖尿病 / activated制御性T細胞 / Flow cytometry |
研究概要 |
私どもは、本年、劇症1型糖尿病(15名)、自己免疫性1型糖尿病(20名)、2型糖尿病(20名)と健常対照者(30名)において、免疫寛容において中枢的な役割を果たすCD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞数を測定し終えた。その結果、ある病型で有意にCD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞数が増加していることが明らかとなった。この成果の重要な点は、従来まで用いられてきたFoxP3やCD25をマーカーとした制御性T細胞では区別ができなかった、特に中心的な免疫抑制能を有するとされるCD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞に着目し、測定した点である。 また、ある病型で認められたCD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞数の増加と患者背景(年齢、性別、罹病機関、血糖コントロール、インスリン分泌能など)との関与を検討し終えた。 現在は、上記に示した4群の対象者において、CD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞の機能評価をおこなっているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、CD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞の量的検討を終了し、現在はその機能解析をおこなっている。健常対照者のリンパ球を用いた予備実験において順調に実験が進展しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、引き続きCD4+CD45RA-FoxP3high activated制御性T細胞の機能解析をおこなう予定である。具体的には、対象者末梢血からリンパ球を単離し、CD4+CD45RA-FoxP3(CD25)high activated制御性T細胞とeffector T細胞をFlow cytometryを用いて単離し、抗CD3,28抗体の刺激下で4日間共培養する。培養終了16時間前に、トリチウム標識チミヂンを添加し、液体シンチレーションカウンターにて測定する。また、共培養上清中のサイトカイン(IL-10, IFN-γなど)をELISA法にて測定する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
・分子生物学的関連試薬:400,000円 ・Flow cytometry 各種抗体:600,000円 ・刺激抗体付プレート:400,000円 ・ELISAキット:200,000円
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