研究課題/領域番号 |
24591352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
村尾 孝児 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (20291982)
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研究分担者 |
井町 仁美 香川大学, 医学部, 准教授 (80380187)
徳光 浩 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (20237077)
大森 浩二 香川大学, 医学部, 准教授 (00263913)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 膵β細胞 / 糖尿病 |
研究概要 |
糖尿病の病態はインスリンの作用不足であり、進行した病態では膵β細胞からのインスリン合成/分泌不全が生じる。代替え医療としてインスリン自己注射療法が普及しているが、生体内で行なわれているような狭い範囲での血糖の調節は不可能である。我々は、基礎的な研究として膵β細胞におけるインスリン遺伝子転写調節に関する実験をおこなってきた。糖毒性が膵β細胞に及ぼす影響について、特に細胞内情報伝達系(プロテインキナーゼ)に焦点をあて網羅的に解析をおこなう。糖毒性の状態におけるインスリン分泌不全と相関する分子を二次元電気泳動、等電点電気泳動、質量分析法にて検討し、変動した約60kDの分子はCaMKIVであると同定した。糖毒性をになうpathway としてin vivoの糖尿病ラットにおいて確認している。また脂肪毒性のkey molecule 、ABCA1の発現調節メカニズムを解析し、細胞内情報伝達系CaMKK/CaMKIV pathwayによって発現長されるメカニズムを解析した。また最近のインクレチン療法、GLP-1 analogによるABCA1発現調節と細胞内情報伝達系について網羅的に解析し、転写因子LXRの関与についても明らかにしてきた。。細胞内情報伝達系CaMKK/CaMKIV pathwayによるmicroRNA-33の発現調節メカニズムについて網羅的に解析するシステムを構築し、転写因子間のネットワークの解析を行ってきた。現在は、microRNA-33の発現抑制を目指した新規の遺伝子導入療法についてtranslational researchとして取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画を実行できている。
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今後の研究の推進方策 |
計画にそって糖毒性、脂質毒性に関連する分子を網羅的に解析し、脂質毒性のキー分子を検索する。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に遺伝子解析用の試薬、細胞培養のための試薬に使用する。
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