(1)beta Klothoノックアウトマウス(KO)や肝細胞特異的トランスジェニックマウスを用いた研究の結果、肝細胞に発現するbeta Klothoは、胆汁酸のみならず脂質・リポタンパク質代謝恒常性に必要かつ十分であった。(2)KOにおける体重減少と食餌性肥満への抵抗性は、肝臓や脂肪組織でのbeta Klotho発現レスキューによって消失しなかった。すなわち体重の制御には、肝臓・脂肪組織以外の臓器(中枢神経系など)におけるbeta Klothoが重要であることが示された。(3)KOは血漿アミノ酸濃度異常を呈したが、これは脂肪細胞におけるbeta Klotho発現レスキューで正常化した。
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