研究課題
リンパ球性漏斗下垂体後葉炎モデルの作成コムギ胚芽を用いた無細胞翻訳系で、合成したリコンビナント76kD蛋白とcomplete Freund’s adjuvant (CFA)とを混合しエマルジョンを作成しSJL/Jマウスに投与しリコンビナント76kD蛋白免疫動物を作成した。約14日後に採血しELISA法で76kD蛋白抗体価が上昇していることを確認した。抗76kD蛋白抗体産生B細胞ハイブリドーマを作出した。マウスを安楽死させ採血とともに下垂体組織を摘出し、切片標本を作製した。下垂体炎組織の免疫組織化学的検討を行い、有意な所見を得ることができた。ES-AVPニューロンの分化誘導マウスES細胞よりSFEBq/gfCDM法を用い、ES-AVP細胞を含む視床下部前駆細胞を選択的に分化誘導し、分散培養も行った。その培養系で、遺伝子導入による76kD蛋白の過剰発現や、siRNAによるノックダウン実験に成功した。さらにES-AVP細胞でのAVP小胞に蛍光タンパク質を融合させ、time lapseイメージングでAVP小胞の可視化に成功した。また、全反射蛍光顕微鏡を用いた開口放出解析も可能になり、76kD蛋白の過剰発現や、siRNAによるノックダウンのよるAVP小胞のトラフィキング、開口放出への影響を検討した。また、タンパク質間相互作用をPull-Down Assay、免疫沈降法で解析し76kD蛋白と相互作用する蛋白も同定できた。また、76kD蛋白ノックダウンのAVP分泌に対する影響を検討した。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
Endocr J
巻: 62 ページ: 153-160