今後の研究の推進方策 |
昨年度に大きな成果が得られたため、本年度は過去の検討結果との整合性を詰めるための種々の検討を行う。すなわち、 1) PTH の遺伝子発現に関与する他の転写因子、すなわち GCMB、NF-Y, VDR などと Sp1/Sp6 との協調的な転写調節機構の詳細を解明する。 2) 私どもの共同研究者は、GATA3 遺伝子の変異で PTH 遺伝子発現の低下を伴う副甲状腺機能低下症を発症することを見出している。本年度は、GATA3 の標的が、GCMB, NF-Y, Sp1, あるいは PTH 遺伝子自体など、どの遺伝子であるのか、in vitro の系で明らかにすることにより、GATA3 遺伝子変異による副甲状腺障害の発症機序を解明する。
|